ジェフリーバワ・作品のホテル
ジェフリ・バワ(1919-2003)は、イギリス人の父親とスリランカ人の母親の裕福な家族に産まれた。イギリスで弁護士資格をとり、弁護士として活動をしていましたが、38歳の時建築家に転身、以降スリランカで独創的な創作活動を行いました。彼の作品の特徴は、スリランカの大自然の中に、無機質で直線的コンクリート建築を多用しつつも、この2つと、スリランカ文化を調和させているところにあります。バワ作品の多くはホテルなので、バワ建築の境地をホテルライフで楽しむ事により体感する事ができます。

ヘリタンス・カンダラマ
場   所:ダンブラ
カテゴリー:デラックス
 スリランカを代表する観光地シギリヤロックやダンブラ石窟寺院にも近い、カンダラマ湖湖畔・鬱蒼としたジャングルの中に位置するホテルです。自然の岩山に張り付くような建造物は植物におおわれ、もはやホテルそのものがジャングルと一体化してしまっています。
ホテルと湖の間を野生の象が歩み、客室にも油断をしていると、フールーツを失敬しにくる野生の猿の来訪があります。ホテルの随所に自然の岩肌が露出したところがあり、普通なら邪魔な岩は除去してしまうところですが、バワの思想でこの岩肌を生かす事で、自然との一体化が行われています。
スーペリアルーム    52部屋 ダンブラウイング  バスタブ無   19㎡
パノラミックルーム   22部屋 ダンブラウイング  バスタブ無   19㎡
ラグジュアリールーム  30部屋 シギリヤウイング  バスタブ有   25㎡
デラックスルーム    30部屋 シギリヤウイング  バスタブ有   25㎡
ライトハウス
場   所:ゴール
カテゴリー:デラックス
ゴールは海のシルクロードの要衝で、大航海時代ポルトガルやオランダが覇権を争った地です。ゴールの旧市街から西に約2キロ。岩礁と砂浜が断続し、もともとはオランダの要塞があった、小高い丘の上にライト・ハウスはあります。部屋からは青く広がるインド洋を望み、岩礁にぶつかる波と、砂浜に打ち寄せる波が同時に楽しめる贅沢な空間がそこにはあります。エントランスからロビーフロアーに繋がる螺旋階段には、オランダ人の侵略者とスリランカ人が戦う、ラキ・セナナケの作品「ランデニヤの戦い」のオブジェがあり、強烈なロビーインプレッションを演出しています。 
ジェットウイング・ラグーン
場   所:ネゴンボ
カテゴリー:デラックス

空港近くネゴンボラグーン(内湖)の東側に、インド洋とネゴンボラグーンを隔てる全長約10km・幅数100mの砂洲があります。この砂州のほぼ中央に位置する絶好のロケーションのリゾートホテルです。バワが手がけた最初のホテル創作の作品で、現在の建物は2012年バワの弟子ヴィノッド・シャヤシンゲがバワのコンセピトを継承しリニューアルしたものです。伝統的褐色の瓦と、白を基調とした清潔な側壁、それが真っ青なインド洋と見事にマッチグしています。空港近くのホテルのため、夜到着して朝出発するパターンで使われる事が多いですが、2泊・3泊ホテルライフを楽しみたいホテルです。
ザ・ブルーウオーター
場   所:ワドゥワ
カテゴリー:デラックス
コロンボ南部のスリランカ西海岸には、砂浜のビーチが続きます。美しいビーチリゾートの1つワドゥワにザ・ブルーウオーターはあります。ザ・ブルーウオーターは1998年開業したバワの最後のホテル作品です。彼の作品の特徴である直線を多用したコンクリート建築、長い廊下、青い海と緑の椰子を借景とした開放的空間、バワ建築の集大成がここにありあす。コロンボからゴールは内陸を走る高速道路で1時間あまりですが、のんびり海岸沿いの下道を行き、スリランカのもう一つの魅力、青い海のリゾートライフをバワ作品のホテルでエンジョーイされたらいかがでしょうか。