インドレストラン事情

  インドでのお食事手配について

 ホテルでの食事 朝 食
基本的に卵料理や肉料理を含む、アメリカン・ブレックファーストのビュッフェ(バイキング)になります。営業時間はおおむねAM07:00~AM10:00になります。
昼 食
特にお客様からのご指定・当社から案内がない限り、ビュッフェ(バイキング)になります。ビュッフェのメニューはインド料理・中華料理(焼きそば・焼きめし・八宝菜等)、西洋料理(パスタ、フライ等)等です。営業時間はおおむねPM12:30~PM14:30頃になります。
夕 食
ほぼ上記昼食と同じ条件でビュッフェでの提供となります。昼夕の連続・連泊の場合でもメニューが重複しないよう、メニューのローテーションがあります。営業時間はおおむねPM19:30~深夜までになります。
セットメニュー・コース料理
設備が整ったホテルのレストランでは、セットメニューやコース料理を準備できるところもあります。ビュッフェ提供のメインレストランの他、インド料理・中華料理・イタリア料理など、複数のレストランがあるホテルでは、これらのレストランでアラカルトまたはセットメニューのアレンジも可能です。(要追加料金)
 ローカルレストラン 旅行日程の関係・食事にバラエティーをもたす等のため、ローカルレストランで食事を準備する場合があります。ローカルレストランでは、インド料理、中華料理、イタリアンなどそれぞれのスタイルの食事が提供されます。基本的に食事はテーブルサビースとなります。インド料理でもタンドリー、タリー、郷土料理等、特色あるメニューが提供でき、食事にメリハリをつける事ができます。衛生的な観点から、ローカルレストランでの食事が準備できるのは、ある程度の規模の都市となります。
 ランチボックス 旅行日程の関係で、都市間移動時間が食事時間帯となる場合、訪問地に適当なレストランがない場合ランチボックスを、早朝ホテル出発でホテルレストランで朝食が準備できない場合ブレックファーストボックスを準備させていただく事があります。内容は準備するホテルにより異なりますが、サンドイッチ・フライドチキン・ゆで卵・フルーツ・紙パックのジュース等になります。
 食事の際の飲み物

食事の際の飲み物は、ミネラルウォーターを含め別料金になります。食事のあと紅茶かコーヒー(中華料理の場合中国茶)が無料で提供される場合が多いです。
州法により、グジャラート州(アーメダバード等)とビハール州(ブダガヤ・ラジギール・パトナ等)は禁酒となっており、レストランでの酒類の販売はありません。ビハール州では、酒類の州内持ち込みも固く禁じられています。その他の州でも、酒類販売許可書のないレストラン・ホテルでは、酒類の販売はありません。また選挙の前後・ローカルの規則でドライデー(禁酒日)にあったた場合、酒類の販売はありません。

 仏跡地での食事 仏跡地の旅行では、各聖地のホテルで日本人の口にあうマイルドなインド食・中華料理がビュッフェ・スタイルで提供されます。ラジギール法華・ルンビニ法華・ルンビニホテル笠井では三食とも日本食が提供されます。以前は仏跡旅行の食事は過酷なものでしたが、今は質的に非常に改善されており、補助食品の携行は必要ありません。
 ファーストフード 以前は外資参入に非常に厳しかったインドですが、自由化が進み、マクトナルド・ケンタッキーフライドチキン・ピザハット等を、地方都市でも見かけるようになりました。宗教上の理由でビーフがタブーなインド。バーガーといえばビーフというのが世界の相場ですが、インドではビーフのかわりチキンが使われこれに加え、ベジタリアン・バーガー(ベジマック)というのがあります。肉を一切使わないにもかかわらず、普通のバーガーと同じ食感。まさに日本の仏教界の精進料理の境地です。バーガーを通じ、食の文化・宗教を学べます。学校の研修旅行等では、是非取り入れたいアイテムです。

 

  デリーのインド料理レストラン

ブハラ(デラックス) デリーITCマウリヤホテル内にある、知名度ナンバー1のインド料理の名店です。特に土竈で焼き上げるタンドリーチキン・シシケバブ等タドールメニューの専門で、パンジャビ地方から中央アジア料理をベースとしたメニューが提供されます。名物は、直径1メートルはあろうかという巨大なナンです。
モティマハール・デラックス(スタンダード) モティマハールは、1947年インド独立の年に開業した、タンドール料理の老舗です。タンドール料理はもともとインド・パキスタンにまたがる地域の郷土料理で、モティマハールが世界に広めた事から、タンドリーチキン発祥の地ともゆわれます。モティマハール・デラックスは1970年代後半、モティマハールの伝統を受け継ぎ、世界4か国と数多く国内店チェーンレストランを運営しています。
ラジース・アフェアー(スタンダード) デリーの中心コンノートプレース界隈と空港のほぼ中間、大使館の集まるチャナキャプリに位置する、インド料理・中華料理のマルチレストランです。特にインド料理が好評で、辛すぎる事にない本格的インド料理の味付けは、外国人旅行者のみならずインド人からも人気です。追加料金を払えばインドダンスショーのアレンジも可能です。(LAZEEZ AFFAIRE)
ウエーブス(スタンダード) デリーの南部・クトゥブミナール近く・空港にもアクセスのいいマルビヤナガールにあるインド料理レストランです。カレーの味付けはマイルドで、素材の味を生かした味付けになっています。辛いのはつらい、でもカレーを食したい、という方にお勧めです。毎週火曜日以外PM20:00~PM22:00インドの伝統楽器シタールとタブラの生演奏があります。(2020年1月現在)
ナイヴェーディヤム(スタンダード) デリーで本格的南インド料理を体験すりには、ナイヴェーディヤム(NAIVEDYAM)がお勧めです。南インド料理は、米が主食となり、ココナッツミルクをベースとした味付けに、ドーサが添えられます。ナイヴェーディヤムはデリー南部に2店舗あります。料理は南インドスタイルでバナナの葉の上に盛りつけられ提供されます。

  デリーの中華料理レストラン

 バオシャン

 (デラックス)

デリー市内のスーパーデラックスクラスホテル・オベロイ内の高級中華料理レストランです。ミシュラン星を獲得したANDREW WONGコーヂネートの店内に、広東料理・四川料理をはじめ一流の中華料理が揃います。ホテル最上階にあり、眺望のいいテラス席と、10人まで収容できる個室も準備されています。
シャングパレス(香宮)

 (デラックス)

アジアに多くのデラックスホテルを展開するシャングリラホテル。その中の一流中華料理レストランには、香宮のブランド名がつけられています。デリー市内中心コンノートプレースに近いシャングリラホテルにも、香宮ブランドの本格中華料理レストランがあります。四川・広東・雲南、主要本格中華料理をデリーでもお楽しみいただけます。小グループのための個室も準備されています。
 チョップステックス

 (スタンダード)

デリー南部ディアパーク近くに位置する、大型中華レストランです。バイキング主体の受け入れですが、味には定評があり、180人収容の大型施設なので、大型団体の食事場所にお勧めです。
 フジヤ(富士屋)

 (スタンダード)

デリー市内と空港の中間、空港へのアクセスもいいので、国内線で夜デリー着の場合や、深夜デリー発の国際線利用のお客様には便利なロケーションにあります。名称は和食レストランのようですが、チベット料理に近い中華料理がメインになります。素材の味を生かしたチベットのギャコック風の鍋料理や、チベット版餃子のモモが人気です。その他の焼きそばや八宝菜・春巻きなどの一般中華料理も、日本人好みの味付けになっています。

 

  デリーの日本料理レストラン

さくら(デラックス) デリーのメトロポリタンホテルは、2000年に日航ホテルチェーンの日航ニューデリーとして開業しました。同館で開業以来一貫してホテルブランドイメージにふさわしい、高品質な日本料理を提供しているのが“さくら”です。簡単なアラカルトから本格的懐石まで、幅広いメニューがあります。テーブル席・カウンター席、小グループ向けのプライベートルームも準備されています。
幸福(スタンダード) 今日デリーには多くのショッピングモールがありますが、最初に開業したのが“ショッパーズ・ストップ”(現アンサリプラザ)でした。アンサリプラザ内に2017年開業したのが“幸福”です。幸福は食品輸入会社がレストラン部門を開設したもので、独自ルートで食材仕入れを行い、クオリティーの高い日本食を提供しています。お弁当準備も対応してくれます。
富士(スタンダード) ニューデリーの中心コンノートプレースの一画に位置するのが“富士”です。前菜から刺身・寿司・天ぷら・ラーメンな多彩なメニューが準備されています。テーブル席の他インドでは珍しい座敷の準備があります。観光にビジネスに、便利なロケーションのレストランです。
デリーの日本料理レストランよもやま話 今でこそ、デリーやグルガオンに、多くの日本料理レストランができました。デリーに日本料理レストランが次々開業するようになったのは1990年代後半の事で、それ以前は、アショカホテル内に東京レストラン1件があるのみでした。その背景には、経済自由化前はインド市場が閉鎖的で、日本企業の進出が少なく、日本人駐在員がほとんど居なかった事。食材の輸入手続きが煩雑で、特に米・茶・酒の日本料理に欠かせない重要品目が輸入規制品目であった事などがあります。
インドで最初に出来た本格的日本料理レストランは、当社直営の1984年開業ビハール州ラジギールにあるインド法華ホテルレストランです。

 

  デリーのイタリアンレストラン

IT(デラックス) デリー空港とニューデリーの中間、グルガオンやデリー各方面にアクセスのいい、グランドホテルの中にある高級イタリアレストランです。本場トスカーナ風の味をベースとし、薪オーブで焼く本格的ピザ、豊富なイタリアワイン、屋外のテラステーブル、インド料理に疲れた体を、食の癒しの世界にいざなう空間です。
ベラ・イタリア(スタンダード) 空港第3ターミナル近くのアエロシテーにある、ホリデーイン・ニューデリーインターナショナル・エアポート内のイタリアンレストラン。カジュアルな内装で、パスタ・ピザ・グリル等のイタリアン・メニューをお楽しみいただけます。
ボンブッシュ(スタンダード) デリー南部、フマユーン廟とクトゥブミナールのほぼ中間、ディフェンス・コロニーマーケットにあるにあるお洒落なイタリアンレストラン。日本人駐在員奥様の御用達的存在です。(BONNE BOUCHE)

   アグラのインド料理レストラン

タージマハール(スタンダード) アグラのメインストリート・ファテハバード通り沿いに位置する、インド料理をメインとしたマルチレストランです。オーナーは元日本語ガイドで、ツアーの都合の細かいリクエストにも対応してくれます。例えば通常12:30に始まるランチタイムですが、帰国便の都合で11:30からのランチ、といったリクエストにもOKしてくれます。
ピンチオブスパイス(スタンダード) 同じくファテハバード通り沿いに位置する、インド料理をメインとしたマルチレストランです。インド料理の他、中華料理・パスタ・簡単な洋食の提供も可能です。モダンな内装も魅力です。


 アグラの中華料理レストラン

 セシェイン

 (デラックス)

アグラ最大のデラックスホテル・ジャイピーパレス内の、高級中華料理レストランです。グループ対応の多いホテルなので、セットメニューが基本になります。デリーからアグラの日帰りでデッラックス・メニューをご希望のお客様にはお勧めです。(CEST CHINE)
 ゴールデンチャイナ

 (スタンダード)

上記、インド料理の“タージマハール”と同系列の中華料理レストランです。中国人シェフの指導で料理の内容は本格的です。中華料理の他、ラーメン・うどん・丼物など簡単な日本食の対応も可能です。タージマハール同様臨機応変な対応をしてくれるレストランです。

多彩なインド料理

インドの料理はカレーに代表される、スパイスを巧みに使っている事が特徴の料理です。日本ではカレー=カレーライスと特定の料理に直結しますが、インドでは宗教・地域・民族・階層により様々なバリエーションがあり、カレーまたはインド料理といっても千差万別です。

ベジタリアン・ノンベジタリアン 宗教的理由で、ヒンドゥー教徒の大半の人達や、ジャイナ教徒は肉料理を食べません。肉を口にする人達でもヒンドゥー教が神聖とする牛と、イスラム教が不浄とする豚を食する事はありません。ノン・ベジタリアンの人達の肉料理は、チキン・マトン・ラムが中心になります。ジャイナ教では戒律により、土の中の野菜(玉葱・ジャガイモ・人参・大根・生姜など)を食する事が禁止されています。
 地域による違い 北インドでは麦を素材とするナン・チャパティーが主食となるのに対し、南インドやネパールでは、米が主食となります。インドの米はインディカ種(長粒米)で、炊飯の方法の違いもあり、日本人にはパサパサした感じがありますが、米自体に香があり慣れれば美味しくいただけます。一般にカレーは南に行くほど辛くなる傾向があり、南インドの料理はココナツミルクを多用するため独特の香りがあります。南インドではバナナの葉の上に料理を盛り付けます。ベンガル(コルカタ周辺)・南インドでは海鮮カレーがあります。デリーなど北インドに海産物が輸送できるようになったのは最近の事で、海産物を食べる習慣がなく、淡水魚はモスリム・低カーストの人達の食べ物という意識があります。
 タンドール料理 タンドールとはかまどの意味です。串に差し込んだ食品をかまどで焼いた料理がタンドール料理です。その代表格がタンドリーチキンです。タンドリーチキンはヨーグルトや香辛料を漬け込んだチキンを竈で焼き上げます。シークカバブは羊の肉をミンチにして焼き上げたものです。チーズティッカはチーズの串焼きで、ベジタリアンのタンドールメニューです。
 タリー インドカレー定食の定番で、大皿の中に5~10種類の小皿がならび、その中に種類の違うカレー、ヨーグルトやデザート等が並べられ、その真ん中にナン・チャパティーまたはライスが盛りつけられます。一度に何種類ものカレーが楽しめるので外国人にも人気です。
 ナンとチャパティー 北インドではカレー(おかず)とセットになるのが、麦を素材とするナン・チャパティーです。ナンは野生酵母を自然発酵させたものを、かまどの内側に貼り付け焼成させたものです。チャパティーは小麦粉を水でねり、鉄板の上で焼いたものです。一般庶民の家庭には、かまどがあるところは少ないので、チャパティーが庶民の主食となります。やや粉っぽい食感ですが、素朴な味が魅力です。ナンはチャパティーに比べ高級料理で、ホテルで提供されるのはほとんどナンとなります
 インド料理あれこれ ダルカレー
ベジタリアンのインド人のタンパク源が豆でインドでは最もポピュラーなカレーです。
ほうれん草カレー
ほうれん草をペースト状にして香辛料を加えたカレーです。パニールといわれるチーズがよく入れられます。色が毒々しい感じですがマイルドな味わいです。
パパード (PAPAD)
レンズ豆から作ったペーストを油であげたり、かまどで焼いたりして作ります。胡椒の味がアクセントで、日本のインド料理レストランでも定番メニューです。